【大相撲ブログ】平成29年11月場所の感想 ~ 白鵬ひとり横綱に逆戻り?

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蒼国来のイラスト
九州場所(平成29年11月場所)が終わったので感想を書いてみたいと思います。

場所の初めに悪いニュース(日馬富士)が報道されましたが、そのことについては(こちらに少し書きました)、場所には、直接関係ないので、ここでは書かないことにします。

 

 

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全体の感想

場所の結果

幕内優勝 西横綱 白鵬 14勝1敗
技能賞 西3枚目 北勝富士 11勝4敗
殊勲賞 西前頭筆頭 貴景勝 11勝4敗
敢闘賞 東12枚目
西13枚目
隠岐の海
安美錦
11勝4敗
8勝7敗
十両優勝 西7枚目 蒼国来 14勝1敗

相変わらずの白鵬の強さのみが印象に残りましたが、今まで、いつか、やってくれると期待していた周辺の力士がやっぱり、という結果や結末を迎える中、少し(ほんの少し)期待ができそうな(日本人の)若手が確実に出てきたことが実感できる場所でした。

彼らに期待ができる(唯一の?)理由は、何といっても、白鵬よりかなり年が若いという事ですね。加齢、ケガ、休場などを経験しモデルチェンジ(第?世代)した白鵬がいったいどこまで行くのかは、もう誰もわからない(止められない)状態ですが、少なくとも確実なのは年齢は重ねていくという事。
つまり、今後は、60何連勝したころのような強さに再び戻ることは少なくともないかと、それに比較して、20歳そこそこの若手は、まだ、これから伸びていくだろうということを考えれば(5歳程度では太刀打ちできなくとも、10歳の違いは意味があります)、相対的にいつかは実力が拮抗し、逆転する日が来るかもしれません。

それでは、今場所、気になったお相撲さんの印象を書いてみます。

気になった力士

十両

阿炎(あび)(西5枚目、11勝 4負)

十両の相撲で、今場所、一番、私の印象に残っています。
立ち合いのもろ手突きから一気に出る相撲が、イキイキとしていて、ぴったりハマっていました。うまくいけば来場所は幕内に上がれるのかな。いずれ、部屋の師匠である寺尾の再来として、全国区の人気が出るかもしれません。

蒼国来(そうこくらい)(西7枚目、14勝 1負、※十両優勝)

今場所は、調子が良かったのか、実力通りの活躍で十両優勝しました。ネット的な表現で言えば「倉庫明るい」ということになるんでしょうか。
現役唯一の中国人関取と言うのも異色ですが、あの八百長問題の後、無実を証明して戻ってきたことでも有名ですね。稽古をする場所もなく、公園かどこかで、練習する姿を見て、戻って来ても、そんなブランクがあっては、再び活躍はできないだろうと思っていましたが、改めて、相撲に型があって、確実な実力を持った力士ですね。

幕内

稀勢の里(西横綱、 4勝 6負 5休、※11目から休場)

今場所こそは、本来の姿に少しは戻っているのではないかと言う、淡い期待をあっさりと裏切って、途中休場してしまいました。(彼の場合、期待を裏切ることが期待通りみたいなところもありますが … )
横綱になった直後に大きな怪我をしてしまいましたが、果たして、今の状態が、そのせいなのか、それとも、その為に稽古ができないせいなのか、実力自体は落ちていないとは思いますが… 。

横綱の一番の仕事は、仮に優勝できなかったとしても、場所を通して見せ場を作り、充実させることだと思っています。その為に、横綱の真価が最も問われるのが、平幕などに負けた後の相撲です。そこで、自信を失わず再び勝ち続けるのが横綱で、最後まで、優勝に絡んでいくことができます。

上がった最初の場所は、確かに、歴史に残るような名勝負で優勝しましたが、その時は、最後まで勝ち続けて、大関、横綱との戦いとなりました。また、初めてで無我夢中のためか、守りに入っているようにも見えませんでした。ただ、その後の場所では、先ほど言ったような横綱の仕事を確実にこなした場所は、まだ、一度もないんですよね。(先ずは、横綱として15日間相撲を取れるまで復活してほしいものです。)

遠藤(東9枚目、9勝 6負)

足の手術をしたと報道された後、先場所、今場所と確実に白星を重ねています。
特に彼のファンでなければ、最近、調子いいじゃん位にしか思わないかもしれませんが、ファンである私から見ると、激しい相撲や、一方的に攻められる場面ではひやひやし、勝っても、次の力士に水を付けながら足を気にしている姿など見ると心配になってしまいます。

また、復調してきたとは言え、負ける時のあきらめの早さが、どうにも気になります。(自分から大事を取って無理をしないのか、痛くてそうなってしまうのかは、本人しかわかりませんが … )

来場所は、また、上位と当たる位置まで上がりますが、なんとか三役への足掛かりをつかんでほしいものです。(ただ、今場所14日目の白鵬との相撲など見ると、うーん、まだ、あまり大きな期待はせずにおこうと思います。)

白鵬(西横綱、14勝 1負、※幕内最高優勝)

優勝したことより、日馬富士に絡んだ発言や、終盤の唯一の敗戦、嘉風戦での自分で物言いをつけるという前代未聞の行為が注目されてしまいました。先場所の日馬富士も同じような相撲で負けましたが、何も言わずに相撲を取り続けて最後に逆転で優勝したのとは対照的でした。(そんな彼が、相撲を辞めなくてはならないかもしれない危機に陥っているのは、皮肉なことです。)※その後、11/29で残念ながら引退となりました。
白鵬も、その後は、まじめに厳しい相撲で勝って優勝を決めた、ということになりますが。敢えて、注文をつけるとすれば、その後に彼に当たった日本人たち、どうでしょう、完全に飲まれているように見えました。あー言った白鵬の(勝負に厳しい?)行動を見せつけられると、相手も委縮してしまうのかな。

相撲内容については、他に横綱、大関がいないせいか(豪栄道はいましたか …)、実力に差があるのでほぼ順当勝ちといったところでしょうか。一時、全てを成し遂げてしまってモチベーションがどうかとか、年齢のせいなのか、今までなかった怪我や休場があったりと、強さに陰りが少しは見えましたが、周りが勝手にコケてしまったのもありますが、完全に持ち直した感があります。

今場所、好調の要因として、私が注目しているのは、先場所を全休したことです。それにより、体力、気力ともに十分のように見えました。ここ数年の成績を見ると9月場所全休、または、途中休場していますね。もしかしたら、年齢的なことも考えて、無理をせずに休む場所も作っているのではないでしょうか。私は、これを彼だけの「年5場所制」と勝手に呼んでいます。

再びモデルチェンジした白鵬は、昔ほどのマリオ・スター状態(無敵)とはいかないかもしれませんが、少なくとも、まだまだ、他に力士よりは勝ちそうです。

 

以上、今日は、九州場所(平成29年)の感想を書いてみました。

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