今日は、前回に引き続いて、警備員の資格の1つである自衛消防技術試験について書いてみたいと思います。前回は試験の申し込みについて書きましたが、今回は「試験準備(試験勉強)編」として、どんな感じで準備(勉強)したかについて書いてみます。
目次
資料(教本)
資料として使用したのは、以下の定番(?)の3冊です。
1. 学科試験の教本(青)
2. 実技試験の教本(赤)
3. 問題集(緑)
自分の場合は、勤務先の事務所にこのセットが何部かあったのでそれを借りました。(買うとそこそこするみたいです (*_*))
ちなみに、試験の講習会もやっているようですね。あまり受けたという人の話を聞きませんが … 、自分も受けませんでした。
予備知識
次に、自分の自衛消防技術についての知識ですが、勉強する前はほぼゼロでした。今まで普通のサラリーマンだったので、当然(??)ですが消防に興味などありませんでした。一応、警備員になって1年近く経ってはいるので、その間、何度か研修や消防訓練に参加しましたが、言われた通りにやっただけなので、知識としてはほぼ残っていません。
勉強期間と勉強時間
勉強は、余裕を持って3か月位先の試験日を申し込んだので、それまでの約3ヶ月間に少しずつやりました。
—– 試験の申込についてはこちら—–
若くないので集中力がないのと、仕事で夜勤明けの日はやる気が出ないので、完全にオフの日に1日30分位だけやることにしました。勉強した時間を累計すれば、それでも、50時間位はやったでしょうか。集中力がある人なら、2、3週間位もあればやれてしまうかもしれません(自分は無理ですが … )。
勉強方法
問題集をやる
前述の資料の3冊のうち、教本の方をいきなり読んでも、知識がないので意味不明ですし、たぶん試験に出ないところも含まれているでしょうから、問題集を頭からやっていきました。(あの教本を見たら、だいたいの人がそうする様な気もします … )
問題集の解答欄に、対応する教本のページが載っているので、その都度、読んで関連する知識を補完するといった感じです。
そして、問題集には、以下のように筆記試験 159問、実技試験 60問が収録されているのですが、
筆記試験 | 火災及び地震に関する 基礎的な知識 |
50問 |
自衛消防業務に関する 実務 |
54問 | |
消防関係法令 | 55問 | |
実技試験 | 集団方式 | 40問 |
個別方式 | 20問 |
自分は、全問を3回(3周)位やったでしょうか。これで答えをだいたい暗記しました。
その他にやったこと
次に、これだけだとちょっと不安だったので、以下のようなことも念のためやりました。
① ネット上の練習問題(筆記試験)
ネット上に練習問題として上記の問題集とは違うオリジナル問題が無料で載っている「合格体験ファイル」と言うサイトがあったので一通りやってみました(※このサイトですが、残念ながら、今年で終了してしまったようです)。
他にもオリジナル問題が載っているところが、「自衛消防技術 練習問題」で検索すると少しあるようです。ただ、基本的に、どのサイトも問題としてあるのは筆記試験の方だけですね。
② 過去問検索(実技試験)
実技試験の方は、ネット上に練習問題は見つからなかったのですが、「自衛消防技術 実技攻略」と言う、過去に出た問題をまとめているサイトがあったので一通り目を通しておきました。
それを見ると実技試験(個別方式)で出題される問題は、試験会場に設置されている設備の関係もあって、ある程度決まっているようですね。ですので、そこを重点的にやりました。
③ YouTube上の関連動画の検索(実技試験)
それから、消火器、消火栓、避難器具(斜降式救助袋、垂直式救助袋、緩降機)、AEDなどは、実際に使っている動画がYouTube上にあったので確認しました。
④ 暗記項目のまとめ
また、問題の中に暗記が必要な名称や数字(人数)があるので、それらは、ただ、問題集をやっていてもなかなか記憶できないので、自分なりに書き出して暗記しました。
⑤ 漢字の確認
最後に、自分だけかもしれませんが、漢字が苦手なので、記述が必要な実技試験(集団方式)の解答を、実際に紙に書いてみたりもしました。
まとめ(実際に試験を受けてみて)
以上、自分がやったことを書いてみました。最後に、その後、実際の試験を受けてみて、結果としてどうだったのか感想を書いてみます。(自分が受けたのは1回だけなので、その1回の経験ではありますが … )
筆記試験の感想
筆記試験は、初見の(問題集にも、ネット上にもなかった)問題も少し出ました。筆記試験は範囲が広いので、ある程度は仕方ないところかもしれません。(具体的な内容は、次回、試験の様子を書いてみるつもりなので、そこで書ければと思います)。
これらは今までの知識とカンで答えるしかない訳ですが、ただ、割合としては少しでした。仮にこれらを全部間違ったとしても、なんとか合格点は取れたんじゃないかと思うくらいです(毎回この位かはわかりませんが … )。
実技試験の感想
実技試験は、集団方式、個別方式とも、問題集から大きく外れる問題は出ませんでした。
集団方式
集団方式の方は、少しアレンジがされていましたが、内容は問題集に載っていたものでした。その為、比較的、落ち着いてできました。ただ、やはり、漢字は少し不安でしたが … (見栄を張らずに、不安なところはひらがなで書いた方が良かったかも、と後でちょっと思ったりしましたね)。
個別方式
個別方式の方は、ほぼ問題集と同じでした。ただ、操作する機械は、実物を初めて触るので、教本の写真やネットの写真・動画を見ておいてよかったと思います。
また、消火栓の起動ボタンの戻し方は機種によって違うので、ネットの情報だけで不安だったのですが(実際に、実物を押してみるわけにもいかないので)、案の定、それが出てしまいました。ただ、教官から「この試験会場の消火栓はxxするタイプです」と、戻し方の説明がありました。試験の観点は、特定メーカーの機械の使い方というよりもその状況で何をするべきか、と言うことのようです。(教官にもよるのかもしれませんが … 。)
結論(個人的な感想)
最後に、個人的な感想ですが、結論としては、問題集を完璧に丸暗記しておけば、かなり行けるんじゃないかと思いました (それもそれなりに結構大変ですが … )。その他に、ネットで練習問題、過去問、YouTubeなどを確認しておくと、なお良いのではと思います。
以上、今日は試験の準備としてどんな勉強をしたかを書いてみました。次回は、実際の試験当日の様子を書いてみたいと思います。