【大相撲】平成31年1月場所の感想 ~ 今場所も結局横綱不在に

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玉鷲のイラスト
初場所(平成31年)が終わったので感想を書いてみたいと思います。

今場所は、稀勢の里が途中で引退し、モンゴル人横綱2人も途中で休場してしまったので、最後は、結局、横綱不在となってしまいました。去年あたりから上位陣はよれよれの状態ですが、なかなか下がその壁を破れずにいる状態が続いています。時代と言うものはそう簡単には変わらないものですね。

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全体の感想

今場所の感想

今場所は、誰もが稀勢の里引退場所になることを覚悟していた為か、実際に引退してしまうと、何となく場所の役割を果たしたというか、その後は他の横綱も休場し、若手も貴景勝以外目立った活躍がなかったので、そのまま惰性で終わってしまった様な場所でした。時代が切り替わる過渡期には、こんなとりとめのない場所もあるもんですね。

そんな訳で、あまり場所に関する感想がないので、最近の大相撲を見て思う事を少し書いてみたいと思います。

立ち合いの手つきについて

最近目立つのが、それなりに息が合って立ち上がり、良い感じに戦いが始まったと思いきや、行事が、両者が立ち合いで手を(両手を?)ついていないのを理由に、取り組みを止めてしまうというものです。

立ち合いの一瞬で勝負が決まる相撲において、こんなに興ざめのことはないですよね。以前は、あまりなかった気がするのですが、近年、やたらと手を下ろすこと(土俵に両手をつくこと)にこだわるようになって(その昔は、そんなルールもなく中腰で立ってた時代もあったんですが)、その判断があいまいと言うか、行事さんに任されているというか、どうも基準がバラバラに見えてしまいます。

個人的には、タイミングさえ合えば、そこまで完全に手をついていなくても良いと思うのですが、ただ、色々なスポーツが娯楽として観戦される中で、相撲も、段々とスポーツ化して来てしまっている流れを考えると、ルールとして決まっているこの手つき(不十分)を審判として見逃せない気持ちになる人(行司さんや審判長)がいるのも、なんとなく、わからなくもないですが … 。

また、これは、以前は時々見られた「時間前に立つ相撲」が、今はまったく無くなってしまった要因にもなってるのかな、なんて気もしています。そもそもは、土俵に上がったらいつでも立てる状態で仕切るのが、本来の姿だった気がするのですが、今は、仕切りは単に準備運動というか、取り組みの前のルーティーンって感じになっています。これは、「立ち合いは両者が手をついてタイミングを合わせること」と言う条件ができてしまったので、仕切りという行為と、立ち合いが完全に分離してしまったためじゃないか、などと思ったりします。

曲げ掴みの反則について

ルール繋がりで、もう一つちょっと思うのが、これも個人的な印象ですが、曲げ掴みの反則が昔より厳しくなったなあという事です。どう見ても流れで頭に手が行ってしまったとしか見えないのに、本来、勝ったはずの人が反則負けになってしまうのは、なんとも興ざめです。

ただ、これの難しさは、本人以外、故意かどうかは誰にもわからないという事ですね。最近、サッカーのアジアカップでもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入され、ハンドが取られてPKになるケースが何回かありましたが、ビデオで触っていることがはっきりと映し出されてしまうと、故意かどうかは判断できない以上、反則にするしかないんでしょうね。

なんとなくサッカーを見ながら、相撲の曲げ掴みもこれに似てるな、なんて思いつつ、これも、大相撲のスポーツ化(大相撲のスポーツとしての側面が他のスポーツの流れに影響を受ける)例の一つかな、なんて思いました。

取組中の怪我について

最後にもう一つ気になるのが、取り組み中の怪我、それも、大怪我が一段と目立つなあ、という事です。今場所も2番続けて車椅子で運ばれるといったことがありました。その一つの要因として(あくまで素人考えですが … )、力士が大きくなった事、そして、その結果、四つ相撲が減り、突き押しで勝負がつく相撲が増えたという事を思わずにはいられません。特に以前は時々あった「吊り」などは、昔のVTRでしか見なくなりました。

自分が相撲を見始めた頃(まだ、外国人がいなかった頃)体重が重くて有名だったのが「義の花」でした。それでも160kgを少し超える位だったと思います。しかし、今は平均がその位です。体が大きくなれば、効率よく勝つためには、自然な流れとして、突き押し相撲に行きつくような気がします。そして、突き押しは相撲の基本とは言え、やっぱり四つに組んで投げたり寄ったりするより、(これも素人考えですが)怪我のリスクが高いような気がしてしまいます。

この流れを受けて、よく言われるのが土俵のサイズを大きくするというものです。個人的には、これによって攻防も増えるので一番良い気がします。ただ、伝統ある相撲でそんな変更が行われるのは考えづらいですが … 。例えば、バスケットやバレーなんかも、選手の身長が高くなったからといって、ゴールやネットの高さを変えたという話しは聞かないですし。ただ、あちらは逆に競技として幅が広がったというか、よりダイナミックになって良い方向に行った様に見えるのですが、相撲の場合は、どうなんでしょう。やっぱり、蛇の目の砂の分くらい広くすると(怪我が減るかはわかりませんが … )、単純にファンとしては、より相撲が面白くなりそうな気はするんですが。

 

長々と書いてしまいましたが、そろそろ、気になった力士について書いてみたいと思います。

気になった力士

稀勢の里(東横綱、0勝 4負 ※引退)

横審からの「お言葉」を受けて、今場所出場せざるを得なくなった時点から、誰もが最後になるのではと覚悟していた通り、案の定まったく勝つことなく引退となってしまいました。彼についての感想としては、残念ながら、横綱としての力を示すことなく終わってしまったな、という事でしょうか。

前も書きましたが、横綱の真価は、下位力士に負けた後、連敗した後、そして、休場明け、等の絶対的な力と自信がないと切り抜けられない局面で、それをはねのけるのが横綱の強さだと思うのですが、結局、その力があることを、怪我と言うこともあり、示すことなく終わってしまいました。

ただ、彼にとって気の毒だったのは、外国勢、特に、モンゴル勢が圧倒的な勢力を持つ今の時代に、日本人力士として出てきてしまった事でしょうか。この仲間のいない完全アウェーとも言える状況で、日本人の代表みたいな変な価値や期待が乗っかってしまうと、普通にできる事でも簡単ではなくなってしまうので。

白鵬(西横綱、10勝 4負 1休)

最後に休場となってしまいました。今場所は初日から今までの強さが影をひそめ、なんとなく、名前だけで勝ったような相撲が続きました(それでも勝ってしまうところがすごいのですが)。その後中盤は、なんとか立ち直りましたが、この内容では後半の力のある力士に対しては苦しいのではと思われました。案の定、後半、連敗して休場となりました。すべてを成し遂げてしまった彼にとって、優勝できないと感じた時点でモチベーションがなくなってしまっても無理もないと思います。どちらにしても、休場明けでもバリバリ優勝していた昔と比べると、少し変わってきたような気がします。

遠藤(西前頭9枚目、10勝5敗)

最後に、自分がファンの遠藤です。今場所は、立ち合いの当たりに力があり、良い相撲の連続で大勝ちしました。怪我の影響からか劣勢になるとどうしても苦しいのですが、今場所は調子が良かったせいか常に攻め続けていました。ただ、残念ながら、玉鷲碧山阿炎と言った一気に攻めてくる苦手の押し相撲には今場所も黒星を喫してしまいました。

特に千秋楽に当たった玉鷲は、入幕時期がほぼ同じ(玉鷲は再入幕ですが)という事もあり、ずっとその番付の動向を気にしてきた力士でした。当時は飛ぶ鳥を落とす勢いの遠藤に対して、モンゴル勢の中でも遅咲きと言うか、ほとんど目立たない玉鷲に注目していた人などあまりいないかもしれませんが … 。そんな彼ですが、その後、遠藤が怪我で苦しむ一方、順調に番付を上げ、今では三役の常連になっています。そんな彼と優勝が決まる千秋楽で当たった一番は、因縁と言うか皮肉だなあと思いながら見ました。(相性からいっても、モチベーションからいっても、遠藤が勝つ可能性は低い一番ではありましたが … (>_<) )

最後に、気になったので改めて二人の番付の推移をグラフにしてみました。

これを見ると、玉鷲は、遠藤と同じ時期に入幕(再入幕)し、途中までは同じように平幕の中を行ったり来たりしていましたが、最近は、ほぼ三役に定着するようになり、そして、ついにめぐってきた優勝のチャンスを見事ものにしたという感じでしょうか。ただ、気がついたのは、再入幕する前の5年くらいの間、幕内と十両を行ったり来たりする時期があったという事ですね。こんな風に年齢的に一番良い時期に伸び悩んでいる様に見える人が、晩年になって花を咲かせることがあるんですね。相撲と言うものはわからないものです。

 

以上、今日は、初場所(平成31年)の感想を書いてみました。

 

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