春場所(平成31年)が終わったので感想を書いてみたいと思います。
今場所は、2人の大関が優勝争いに加わるなど、おおむね上位陣が番付通りの成績を残しました。その為、春場所は荒れると言われますが、今年に限っては「荒れない春場所」だったような気がします。これが本来の大相撲の姿なのかもしれませんが、ただ、ちょっと拍子抜けの感じもしますね。
今場所の感想
場所の結果
幕内優勝 | 東横綱 | 白鵬 | 15勝0敗 |
技能賞 | 東関脇 | 貴景勝 | 10勝5敗 |
殊勲賞 | 西4枚目 | 逸ノ城 | 14勝1敗 |
敢闘賞 | 東7枚目 | 碧山 | 12勝3敗 |
十両優勝 | 東筆頭 | 志摩ノ海 | 13勝2敗 |
白鵬(東横綱、15勝 0負 ※幕内最高優勝)
今場所は、またまた、白鵬の優勝に終わりました。
昔のような絶対的な強さはなくなりましたが、もともと他の力士とは地力に大きな差があるためか、その差は縮まったのかもしれませんが、なかなかその牙城を崩すことはできないようです。今までの横綱は晩年休場がちになると引退間近と言うイメージでしたが、彼に限っては、休場を上手に挟みながら体調を整えつつ、まだまだ活躍しそうです。
貴景勝(東関脇、10勝 5負)
今場所一番の注目だった貴景勝は、何とか大関昇進を確定とする成績と内容を残しました。
来場所は新大関として色々とプレッシャーもあるでしょうから、直ぐに好成績とはいかないかもしれませんが、しばらくは大相撲界の話題の中心となりそうです。
栃ノ心(東張出大関、7勝 8負)
逆に、栃ノ心は残念でした。二場所連続で負け越して大関陥落となってしまいました。
年齢的なこともあり、昇進と当時に色々と体の故障が出てしまったのは気の毒でした。端から見ると、大関から落ちたくないという気持ちが出すぎてしまっていて、上がる前の勢いが影を潜めてしまったように見えました。ただ、怪我で思うような相撲が取れなかったのかもしれません。
逸ノ城(西前頭4枚目、14勝 1負)
逸ノ城は14勝と優勝でもおかしくない成績を残しました。
本当に勝った時の相撲は規格外の強さを見せるようになってきました。来場所、上位陣と当たるのが楽しみです。残念だったのは番付の関係で上位力士と対戦できなかった事でしょうか。せめて、白鵬との直接対決が実現すれば面白かったのですが … 。
遠藤(西前頭筆頭、7勝 8負)
筆頭まで戻ってきた遠藤は、残念ながら負け越してしまい、三役への返り咲きはなりませんでした。
ただ、上位陣と当たるこの位置ではある程度の負けは覚悟しなくてはいけませんので、その意味では、十分地力を感じさせた場所だったように見えました。立ち合いの当たりが鋭く、思い切りよく体が動いていました。あとは、馬力のある力士に対応ができるようになれば、何か変化が起こりそうな気がします。
納谷(東幕下51枚目、6勝 1負)
最後に、注目の力士大鵬の孫の納谷が幕下まで上がってきて、今場所は、あと1勝で優勝というところまで行きました(残念ながら最後に負けてしまいましたが … )。この勢いで、数場所後、十両まで上がってくると、今年、相撲界の大きな話題になるかもしれません。
以上、今日は、春場所(平成31年)の感想を書いてみました。