【大相撲ブログ】平成30年9月場所の感想 ~ 上位陣まだまだ頑張る

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稀勢の里のイラスト
秋場所(平成30年)が終わったので感想を書いてみたいと思います。

今場所は、先場所1人もいなかった横綱3人が全員出場し、華やかな場所になりました。そして、彼らを含め上位陣がそれなりに活躍し、一般的に言えば、引き締まった良い場所だったと言えるのかもしれません。それは、決して悪いことではないのですが、個人的には若手が上位陣の壁を破れずに少し停滞している印象を持ちました。いつになったら、将来を期待できるスターが現れるのでしょうか。。

 

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全体の感想

場所の結果

幕内優勝 西横綱 白鵬 15勝0敗
技能賞 該当なし
殊勲賞 該当なし
敢闘賞 該当なし
十両優勝 東11枚目 徳勝龍 11勝4敗

今場所は、稀勢の里の8場所連続休場からの復帰場所という事で、もう、それ以上でも、以下でもない場所でした。他にも、先場所優勝した御嶽海の大関挑戦や、いきなりカド番になってしまった新大関栃ノ心が巻き返せるのか、等、気になることはありましたが、結局、稀勢の里に尽きる場所でした。そして、結論から言えば、稀勢の里は10勝5敗の成績を残し、引退は免れたと言う事になりますかね。

そして、もう一つ言えば、残念なのが、前代未聞の三賞該当者なし、となってしまったことですね。この結果に表れているように、今場所は、下位力士、若手力士にまったく見るところがありませんでした。強いて言えば、再び三役に戻ってきた貴景勝が勝ち越したくらいでしょうか。個人的に率直に言うと、ここ何年かでこんなにつまらない場所は久しぶりだった、と言うのが感想です。(応援している力士が振るわなかったという事も影響していますが。。)

それでは、今場所、気になったお相撲さんの印象を書いてみます。

気になった力士

幕下

納谷(東60枚目、3勝 4負)

AbemaTVで全取り組み中継が始まり、序の口から見られるようになったのと同じタイミングで、鳴り物入りで入ってきた彼の取り組みを毎場所見てきました。しかし、ここで、ついに、初回ブーストが切れたというか、地力で負ける相撲がちらほら出てきました。この位置に来ると、体力的な優位性だけでは勝てない相手も多く、四つに組んでしまうと、脇の甘さもあり、まだまだ、と言う印象です。ここまでは、勝ちに拘るというよりは、先ずは押す相撲で行けるところまで行くという感じだったと思いますが、ここから、本格的に、相撲の幅や力をつけていくことになるのでしょう。特に同期のライバル豊昇龍に3勝3敗同士で対戦して、負けて負け越し、幕下から陥落が確定してしまったのは、本人も相当悔しいはずなので、奮起に期待したいところです。

幕内

 稀勢の里(東張出横綱、10勝 5負)

多分、全員が思っていたかもしれませんが、早々に負けが込んで、今場所で引退すると思っていました。もし、15日間、万が一、休まず相撲が取れたなら、たとえ、負け越しても、それでも、ここまで1年以上休場していることを考えれば、上出来だろうと思っていました。だって、過去に普通に出て負け越した横綱だっているわけですから。(例えば、最近、広報部長になって、よくテレビに出て来て、もっともらしいことを言っているあの人も、この不名誉な記録の持ち主ですし。。)

ところが、実際は、前半を奇跡的に白星を拾って乗り切ると、一方的に負ける横綱らしからなぬ相撲もありましたが、得意の左差しになって、持ち前の体力と地力で、相手の攻めをしのぎ切り勝つという相撲もあり、それなりにやれるところを十分見せた様に思います。一番の収穫は、新横綱のあの場所で優勝した時に痛めた怪我が治っている(後遺症などを疑うような素振りがまるでなかった)ところではないでしょうか。

これなら、今場所15日間取れた事を自信として、稽古が十分できる状況になれば、再び、以前の様な状態に戻れる可能性もあるかもしれません。ただ、今度は、今場所のような低い基準ではなく、横綱としての本当の意味で負けられない地位で取っていく、というプレッシャーに立ち向かう必要がありますが。。

白鵬(西横綱、15勝 0負、※幕内最高優勝)

またまた優勝してしまいました(しかも、全勝で (°O°;) )。これは見事としか言いようがありません。ここ数場所、優勝から遠ざかっていたのは、年齢による体力の衰えや怪我が要因だろうと思いつつ、もう一つ気になっていたのが、立ち合いの、張り手からのかち上げを、横綱らしからぬと、突然、禁止されたことも影響しているのでは、という事です。ずっと、慣れ親しんできた、立ち合いのやり方を、いきなり変えろと言われても、さすがの彼も直ぐに対応はできないでしょうから。そして、案の定、その後、数場所が過ぎ、今場所は、かち上げを封印した張り手だけの立ち合いに、すっかり対応していました。(ただ、この張り差しの連発も、個人的には、どうかとは思いますが。。)これで、窮地に立ちそうだった立ち合いの批判を、見事にクリアしてしまったので、年齢的に毎場所万全とはいかないまでも、適当に休場場所を作りながら、東京オリンピックまで行ってしまいそうな気がします。。いったい彼の限界は何歳なのでしょうか。。

遠藤(東6枚目、8勝7敗)

先場所の後半から、万全の状態ではない、と言うか、はっきり言って相撲が取れるような状態に見えませんでしたが、今場所も、その状態が続いているようです。前に攻めて出ている間は良いのですが、少しでも押されたり、劣勢になると、ケガの痛みなのか怖さなのか、まるきり残す足腰がなく、自分から土俵を割るような状態です。相当、どこか悪いのではないでしょうか。このまま、来場所以降も出場を続けたとしても、番付が下がり続けることを覚悟しなくてはいけないかもしれません。再び、自分の相撲が取れる体調に戻ることを祈るばかりです。

少し話は変わりますが、今場所、テレビの中継を見ていると、幕下まで落ちた大学の先輩の常幸龍が再び十両昇進を確実にしたという話が出ていました。かつて、遠藤が昇進していくのと入れ替わりに怪我で十両から陥落する姿を見て、もう、復活するのは難しいだろうと思っていましたが、数年経つと状況って変わるもんですね(本人の努力もあるのでしょうが)。ここのところ調子の出ていない遠藤ですが、体調が回復し、再び三役を目指せる日が来るのを待ち続けたいと思います。

 

以上、今日は、秋場所(平成30年)の感想を書いてみました。

 

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