【大相撲ブログ】貴乃花親方の相撲界引退で思う事

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貴ノ花のイラスト
貴乃花親方が、相撲界から引退することを表明し記者会見が開かれました。今日はこの件について思う事を書いてみます。

世間では、貴乃花親方vs相撲協会と言う構図で、かつての名横綱、改革を目指す貴乃花を支持ずる人も多いようですが、自分は、相撲界を去っても仕方ないかなという気持ちです。

 

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今回の騒動について

ニュースなどを見ていての感想は、協会側は、そこまで、一方的に、彼を追い詰めようとしているようには見えず(決して、貴乃花に対して歩み寄る気配もありませんが)、彼の方が、自分の思い込みで行動しているように見えてしまいます。真相は誰にも分りませんが。。

お父さん、同じ一代年寄の北の湖千代の富士、そして、貴ノ浪貴闘力もが予期せず去っていき、次々と味方となりえる人たちが相撲界からいなくなってしまった今、仮に、このまま協会に残っても、ひとりで自分の理想を実現することは、簡単ではない気がします。そんな状態で活動を続けても、トラブルの要因にこそなれ、良い影響はないと思うのです。

貴ノ花と貴乃花について

子供の頃、お父さんの先代貴ノ花を初めてテレビで見て、そのセンスと身体能力から繰り出される、信じられないような身のこなしに魅了され、直ぐにファンになりました。それまで見てきた相撲が全く単純でつまらない別の競技と思えるほどでした。ただ、彼には一つだけ弱点がありました、そう、軽量だったという事です。もう少し体が大きければ横綱になれたのに、とずっと思っていました。

そんな中、子供である二代目貴乃花貴花田)が現われました、父のDNAを受け継ぎつつ、がっちりとした骨格で、軽量で終わる心配のない彼の姿は、お父さんの執念が生んだ「力士の完全体」(パワプロで言うオールA)の様に思え、期待せずにはいられませんでした。そして、その後、期待通りにあっという間に昇進し、見事横綱となりました。大横綱の一人に数えられるまでに。

大横綱とは

ここで、大横綱と書きましたが、横道にそれて、大横綱とは、どのくらいの成績を残した人を言うのでしょうか。歴代の成績を見ると、20回以上(今の制度で)優勝すれば、大横綱と呼ばれるのではないでしょうか。ただ、それも、白鵬の登場で少し様相が変わってきた気がします。彼は異次元です。これからも、まだまだ、優勝するでしょう。もしかしたら、50回に迫る優勝回数となるかもしれません、そうすると、2、30回程度の優勝とは倍ほども違うことになり、同じ大横綱として並べるのも違和感を感じてしまいます。レジェンド横綱とでも呼べば良いのでしょうか。。

ただ、彼は、横綱として様々な制約や暗黙の了解を守らなかった、という見方も一方ではあります。日本人の僻みかもしれませんが、外国人で、なんでもありで、勝つことだけを考えてやったから、あの成績になったんだ、と思いたいところもありますよね。例えて言えば、歴代のCD売り上げ枚数のランキングで、秋元商法で売りまくったAKBと、それ以前に単純に歌の魅力だけで売っていたミュージシャンの売り上げを比べるような感じでしょうか、、ちょっと違うかな。。

貴乃花とお兄さんについて

話しを戻すと、その後、この昇進の大きな後押しとなっていたはずの、お兄さんの存在が逆に障害になっていきます。他人から見ると、誰もが認める弟の才能を一番感じていたのがお兄さんであり、弟を横綱にするために、高校中退で相撲界に入った、という話しもまるきり嘘とも思えません。また、その後、相撲界で切磋琢磨していくうちに、俺も横綱になりたい、という気持ちが出てきても当然な気もします。その結果、あの兄弟での優勝決定戦の日が来てしまいます。ファンからすれば、いずれは来ると思われたあの一戦、なんとも不自然な形で若乃花の勝ちとなりました。

そして、いつしか、整体師に傾倒し、あれほど自分の事を思っていていくれた、お兄さんを完全な敵と見なしていきます。それは、近い間柄であればあるほど、関係が悪くなると溝が深くなる典型の様でした。お兄さんにとってみれば、訳わからない、って感じだったのではないでしょうか(今回の相撲協会も、まさに同じ感覚なのかもしれません)。そして、あれから何年も経ち、先日テレビで見たお兄さんは、さすがに懲りて、もう二度と関わらないと完全に決めたらしく、まったく他人行儀の態度でしたね。(何となく、わかるような気もします。)

最後に

最後に、この騒動の報道を見る度に思い出すのが、以前ワイドショーでお母さんが言っていた言葉です。あれほどの実績を残したんだから、いずれみんなが押し上げてくれる、それまで、焦らずに待っていれば良い、と言った意味の言葉でした。自分も、まったく、その通りだと思いました。でも、残念ながら、そうはなりませんでした。

人気絶頂の女性タレントと付き合いあっという間に別れたり、整体師に傾倒しお兄さんと敵対したり、怪我をおして武蔵丸との優勝決定戦に臨み長期休場になったり、そして、今回の一連の騒動と、そこまで極端なことをしなくても、と自分のような一般人は思ってしまいますが、そこが、ある意味、相撲の枠を超えたスターなのかもしれません。

ただ、相撲に関して言えば、最高の血統を持ち、その才能を一身に受け継いだ人であることは間違いないと思います。そう考えると、優勝回数は少なすぎるとさえ感じてしまいます。そんな、最高の相撲一族が、結果として大相撲の世界から一人残らず姿を消すことになってしまうのも、なんとも、不思議な感じです。

 

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