【大相撲ブログ】平成30年3月場所の感想 ~ 納谷と豊昇龍のライバル物語の始まり

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高安のイラスト
春場所(平成30年)が終わったので感想を書いてみたいと思います。

貴乃花親方の活躍で、相変わらず、土俵外で話題の尽きない相撲界ですが、場所の方は、白鵬稀勢の里の休場の影響もなんのその、予想通り、大きく盛り上がりました。やはり、相撲と言うものは、純粋に面白いものです。

 

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全体の感想

場所の結果

幕内優勝 東横綱 鶴竜 13勝2敗
技能賞 東筆頭 遠藤 9勝6敗
殊勲賞 西関脇 栃ノ心 10勝5敗
敢闘賞 東6枚目 魁聖 12勝3敗
十両優勝 東4枚目 佐田の海 11勝4敗

AbemaTVで放送が始まって2場所目となった今回、それなりの需要はあったようで、一段と放送内容に力が入り、まだまだ、本気度は薄れていない様子。これは、うれしい限りです。

そして、このタイミングに合わせるように、話題の2人の力士が、先場所の前相撲を経て、今場所、序の口に入ってきました。そう、大鵬の孫で貴闘力の息子「納谷」と朝青龍の甥「豊昇龍」です。これは、まるで、何か運命のような気さえしてきます。

彼らを見ていると、貴乃花を思い出します。二人は特別なライバル関係だったとよく聞きますが、今まで、単に、同期(初土俵)だったから位しか思っていませんでした。しかし、今回、納谷豊昇龍を見ていると、同じ場所で入った有望力士は、ほぼ、負けないので、必然的に(先場所の感想で書いたように相星同士が当たって行くルールによって)その番付の優勝をかけて、毎場所、対決することになるんですね。その事が、彼らを見ていて、やっと実感として理解することができました。(これもAbemaTV前相撲から放送を始めてくれたおかげです。)

彼らは、おそらく十両に上がるくらいまで、ずっとこれを繰り返していくはず。だとすれば、なるほど、それは、特別な関係になっていくはずです。幕内に入る頃には、さすがに、番付の違いが出てきて、毎場所当たることはないかもしれませんが、それでも、きっと、二人が相対する時、その取り組みは、他の人とは違う、特別なものになるのでしょう。

それでは、今場所、気になったお相撲さんの印象を書いてみます。

気になった力士

序の口

納谷(東18枚目、7勝0敗、※序の口優勝)、豊昇龍(西19枚目、6勝1敗)

全体の感想でも書いた、2人の注目力士の現時点での相撲の印象ですが、納谷は、この位置では、体力的なアドバンテージがありすぎて、勝負にならないため、底を見ることはできません。ただ、立ち合いの出足からまっすぐ一気に攻める姿勢は、文句をつける余地がないように見えます。

豊昇龍は、現時点で納谷にはかないませんが、その運動能力の高さは、疑う余地がありません。ただ、相手に上手を取られることなどお構いなしに、自分の得意な右下手を取りに行って強引な下手投げなど、まだ、どちらかと言えば、力に頼っている印象です。それでも、いずれ、納谷と互角にやれるようになった頃には、彼の相撲は変わっているのかもしれません。(その昔、に体力負けしていた貴乃花がやがて互角になって行ったように …)

十両

貴ノ岩(西12枚目、8勝7敗)

例の暴力問題で休んでいたため、十両下位から再出発となりましたが、何とか勝ち越しました。ただ、休場前は幕内中位にいたことを考えると、見た目は変わりませんが、ブランクの影響からか、まだまだ本調子ではないようです。幕内に戻るには、まだ、少し時間がかかるように見えます。

水戸龍(西10枚目、8勝4敗3休)

照ノ富士逸ノ城につづく、次世代モンゴル3人衆の最後の1人である水戸龍は、今場所は、勝ち越したものの途中休場となってしまいました。まだまだ、もろさもありますが、その体格、相撲の力強さを見る限り、いずれ幕内に上がって旋風を巻き起こすのは、疑いようがない気がします。

幕内

鶴竜(東横綱、13勝 2負、※幕内最高優勝)

途中で、いつものはたき癖が出て、一度負けると、ずるずると連敗し、最悪、途中休場してしまうのではないか、だれもが、そんな心配したのではないでしょうか。しかし、今場所は、最後まで崩れることなく優勝となりました。
相撲内容としては、栃ノ心高安との相撲は、完全に力負けでしたし、勝った相撲も、豪栄道戦に代表されるような、前裁きと思い切った引き技(ある意味、開き直ったような)で拾ったような勝ち星の連続でした。これは、怪我を押して勝っていくための苦肉の策なのかもしれませんが、今となっては、彼の持ち味となった感があります。

高安(東大関、12勝3負)

出だし負けた時は、どうなるかと思いましたが、終わってみれば、今場所も地味に好成績を残しました。
成績だけ見れば、来場所、優勝してしまうと「2場所連続優勝」に準ずることになるので、横綱になっても不思議ではないことになります。取り口が激しいだけに、故障が心配ですが、地力も実績も確実に積み上げてきている印象です。

栃ノ心(西関脇、10勝5負)

先場所の優勝は一時的なものかと疑いましたが、今場所そうでないことを証明しました(自分の目は、どうやら節穴だったようです  m(_ _)m)。横綱が2人いないとは言え、自分の力がトップにあることをはっきりと自覚したうえで、自信を持って取っているように見えます。年齢と怪我の影響がなければ、来場所後の大関昇進もありそうです。

逸ノ城(東小結、9勝6負)

誰が見ても一皮むけた彼が、上位でどのような強さを見せるのか。前半の勢いを見て、どこまで行ってしまうのかと思われましたが、途中で、昔の姿が顔を出す場面もあり、まだまだ、完全体ではないようです。ただ、しばらく、この位置で、大負けぜず経験を積んでいけば、いずれ手の付けられない存在になるのは、間違いないのではないでしょうか。

遠藤(東前頭筆頭、9勝6負)

場所前の展望で、そろそろ活躍しても良い頃ではと書きましたが、期待通り、粘り強く、勝ちを拾って行き、とうとう勝ち越して、来場所三役を確定させました。十両に上がってきた時に、一目見てファンになって以来、ずっと見続けてきた身としては、感慨もひとしおです。
今場所は、相変わらず、馬力のある苦手力士(逸ノ城、栃ノ心、琴奨菊、そして、玉鷲)には力相撲で負けてしまいましたが、その他は、決して、圧倒的な勝ち方ではないものの、体の動きが良く、余裕すら感じるうまさで勝っていきました。まるで、立ち合いで受け止めた相手の圧力を利用するコツを掴んだかのように。これからは、上位と当たることで、その経験を生かしていってもらえればと思います。

 

以上、今日は、春場所(平成30年)の感想を書いてみました。

 

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